NEROミニレクチャーシリーズVol.3のお知らせです。
ネロ楽器店舗内において少人数で開催するアットホームなミニレクチャーシリーズとなっております。
第3回はフランスを拠点に世界で活躍するホルン奏者&編曲家の根本雄伯氏をお迎えして、トークイベントを開催いたします。
オーケストラの中で優れた作曲家たちがどうホルンを使ったか、編曲する際にどこに気をつけるか等、根本氏が手掛けた編曲作品を元にお話ししていただきます。
当日は一部動画配信も行う予定です。
ぜひ皆様のご参加をお待ちしております!
【日時】
2024年11月18日(月) 14:15 OPEN 14:30 START
【場所】
ネロ楽器 店舗内(渋谷駅より徒歩10分程度)
【料金】
無料(ご来店の場合は要申込み)
※お申し込み多数のため、お申し込みは締め切りました。
【主催】株式会社 ネロ楽器 【特別協力】コンセール・パリ・トーキョウ
【プロフィール】
根本雄伯 Takénori Némoto
鎌倉出身。3歳よりヴァイオリンを、4歳よりピアノとソルフェージュを始め、指揮法、楽理を学ぶ傍ら藤沢市立第一中学校入学と共に吹奏楽部に於いてホルンを始める。神奈川県立茅ケ崎北陵高等学校に入学したのち古田儀佐エ門、伊藤泰世各氏にホルンを、指揮法を佐藤功太郎氏に師事。
東京藝術大学入学後山元俊夫、千葉馨、守山光三の各氏にホルンを、中川良平氏に室内楽を、藤井和興氏、アンリエット・ピュイグ=ロジェ女史にソルフェージュを師事する。第一回京都フランス音楽アカデミーに参加した際講師として来日していたジョルジュ・バルボトゥ氏に強く留学を勧められ、1992年フランス政府給費留学生として渡仏。同年パリ・エコールノルマル音楽院へ入学、一年間バルボトゥ氏のもとで研鑽を積んだ後パリ国立高等音楽院のアンドレ・カザレ氏のクラスへ入学。1996年ホルン、室内楽共に満場一致の一等賞を得て卒業。さらに翌年パリ・エコールノルマル音楽院の最高位演奏家ディプロマ過程を満場一致並びに審査員特別賞を得て卒業。同時にフランソワーズ・ビュッフェ=アルセニジェヴィック女史のクラスに於いてピアノ教育家のディプロマを取得。その後パリ国立高等音楽院の第三過程室内楽科に於いてモーリス・ブルグに師事、クラリネットのアレクサンドル・シャボー(パリ・オペラ座管弦楽団副首席)やファゴットのマルク・トレネル(パリ管弦楽団首席)らと共にゼフィール木管五重奏団を結成、マルセイユ国際木管五重奏コンクール『アンリ・トマジ』で第二位獲得後約10年に渡りヨーロッパ各地で数多くのコンサートに出演。また千々岩英一(ヴァイオリン/パリ管弦楽団第二コンサートマスター)と永野英樹(ピアノ/アンサンブル・アンテルコンタンポランソリスト)と共に『トリオ・ソル』を結成、ブラームス、リゲティを中心としたプログラムで様々な音楽祭に出演。難曲として知られるリゲティのホルントリオは宮崎国際音楽祭に於いても野平一郎氏と漆原朝子女史と共に演奏を行った。
トゥーロン国際コンクール入選、金の樫国際コンクール入選(イタリア)、トレヴ―国際コンクール第3位等ホルン奏者として国際舞台で研鑽を積む傍ら作曲でもローマ国際トーナメントで入選、パリ市、ブザンソン・ヴィクトル・ユゴー管弦楽団、チェコ文化会館、ヌーヴェル=アキテーヌ室内管弦楽団等から委嘱を受けている。また編曲家としても知られ、パリオペラ座のために編曲したカール・オルフのオペラ『月』、ペニッシュ=オペラのために編曲したエンゲルベルト・フンパーディンクのオペラ『ヘンゼルとグレーテル』はショット社より貸し譜として出版され毎年ヨーロッパ各地で演奏されている。またヴァイオリニスト滝千春のために編曲したヴァイオリン・ピアノ版の『ピーターと狼』を収録した録音は2023年『レコード芸術』特選盤に選ばれている。
2005年より所属する『レ・ミュージシャン・デュ・ルーブル(ルーブル宮音楽隊)』や同年より首席を務める『ヌーヴェル=アキテーヌ室内管弦楽団』ではソリストも務め、2022年に発売されたメシアンの大曲『渓谷より星々へ』の録音では新鋭のジャン=フレデリック・ヌーブルジェ(ピアノ)、アデライード・フェリエール(グジロリンバ)と共にその演奏が絶賛を受ける(ル・モンド紙、クラシカ、ディアパゾン、テレラマ…)。また2010年に自ら立ち上げたアンサンブル『ムジカ・ニゲラ』では指揮者として数多くのオペラ、コンサートを指揮、2019年より毎年リリースしているディスクを通じて『フランス音楽に深い造詣を持つ貴重な指揮者の一人』としての地位を確立している。2022年9月にはソロ・ホルン奏者として参加した前述のメシアンの録音と指揮をしているムジカ・ニゲラの『フォーレ・ドラマツルギー』が同時にル・モンド紙の特選盤に選ばれるという快挙を果たした。笈田ヨシ、ミレイユ・ラロッシュ、ジャン=フィリップ・デルソー、ヴィクトリア・デュアメル等数多くの演出家の信頼を得て今までに指揮したオペラ公演の数は60を超える。またフォルジュルネの主催者ルネ・マルタン氏に招待されナント、新潟、東京、鳥栖の各地で指揮をした他、ヴェネツィア・マリブラン劇場(オペラ・フェニーチェ小劇場)、マルタ島マノエル劇場等でもオペラを指揮している。2023年12月には由緒あるルーアン学士院より優秀なアーティストに贈られる『アンリ・イー賞』を日本人として初めて受賞した。
教育者としても知られ、2005年より2015年までカシャン国立音楽学校教授、2017年に愛知県立芸術大学客員教授、2018年より2024年までボルドー国立地方音楽院教授を務めた。また2024年にはナチ迫害に苦しむユダヤ系ポーランド人歌手の苦悩を描いた初の小説『眠れ、眠れ、眠れ!』が演出家ルノー・ブータンの脚色で舞台化され話題を呼び、文筆家としての活動も始めている。
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